スポットディフューザー

今回は自作のライティンググッズを紹介いたします。
まずは実写例をご覧下さい。
rbk20100623-1.jpg
rbk20100623-2.jpg
花が輝いている様に撮れていますね。
この様なライティングで撮影すると実に印象的に仕上がります。
睡蓮はとても好きな花です。
好きすぎて様々なアングルで撮っていますが、もっと美しく撮りたいと思っていました。
最終的にはライティングに行き着くのですが、レフ版だとトップからの光は固いままですし、
ディフューザーだと光が柔らかくなるだけ。
私が欲しい光はトップからの柔らかいスポット光なのです。
 

Read more

ストロボ

20100127-AF540FGZ.jpg
ストロボの基礎知識と、AF540FGZを使ったハイスピードシンクロについて書いてみます。
【ガイドナンバー】
 ストロボのパワーをガイドナンバーで表します。
 K20Dは 13(ISO100時) K-mは 11(ISO100時)です。
 K100DSは 15.6(ISO200時)となっていますので、実質 11(ISO100時)ですね。
 ガイドナンバーを絞り値で割ると、ストロボ光の到達距離(調光できる距離)が計算できます。
 11 ÷ F2.8 = 約 4m  (K-mで計算)
 54 ÷ F2.8 = 約 19m  (AF540FGZで計算)
 逆に、おおよその距離が分かっていれば絞り値が計算できます。
 11 ÷ 2m = F5.6
 54 ÷ 5m = F11
 ISOをあげると、見かけのガイドナンバーが上がります。
 ISO200 → 1.4倍(√2倍)
 ISO400 → 2.0倍
 ISO1600 → 4.0倍
 ですので、AF540FGZ(ガイドナンバー54)で ISO1600、F2.0で撮影すると
 54 × 4 ÷ F2.0 = 108m と計算でき、100m先の被写体まで調光範囲に入ります。
 ※AF540FGZは照射角が画角により6段階にズームしますので、ガイドナンバー54は
  最望遠時のガイドナンバーになります。
  広角端のガイドナンバーは 32です。
【シンクロ速度】
 カメラにはシンクロ速度という、どのシャッター速度までストロボが使えるかの制限があります。
 PENTAX istDが 1/150で、その後の機種は 1/180です。
  ※istD はフィルムカメラのシャッターユニットを流用していますので、大型の為遅くなっています。
   istDS以降はシャッターユニットが APS-Cサイズになりましたので、同調速度が上がっています。
 なぜ制限があるかというと、シャッターは前幕と後幕の2枚で構成されており、
 前幕が走って開ききり、後幕がスタートする前がシャッター全開の状態です。
 この全開状態の時に発光する必要が有るため、ストロボが使えるシャッター速度に制限があるのです。
  ※これから推測すると、幕速は 1/200前後だと思われます。
 それより早いシャッター速度だと前幕が開ききらない前に後幕が走り始め、スリット状に露光する事になります。
 1/4000だと数ミリのスリットが 1/200の速度で上から下へ走っていることになります。
 この状態で発光すると、スリット状に一部しか露光されていない写真になってしまいます。
  ※現在の一眼レフは殆どがフォーカルプレーンシャッターを使用していますので、
   殆どの機種にこのような制限があります。
   レンズシャッターだとスリット状で露光しないため、全速同調できます。
 細かいことをいうと、写真の下部と上部では 1/200(0.005秒)の時間差がある事になります。
  ※レンズから受光素子へ投影される画像は上下反転していますので、写真の下から露光されます。
【ストロボ使用の特性】
 周りが十分暗いと、ストロボ光だけで露光します。
 その際、1秒でも 1/180でも物体は静止して撮影できます。
 ストロボは瞬間光の為、どの様なシャッター速度に設定しても、高速シャッターを切った事と同じです。
 AF540FGZのマニュアルで閃光時間を確認するとフル発行時で 1/1200秒、
 最短発光時で 1/20000秒と書かれています。
 ですので、他に環境光がない状態で撮影すると 1/1200以上のシャッター速度で撮影しているのと
 同じと考えてよいです。
 実際にはある程度の光がある状態で撮影しますので、シャッター速度が低いと
 瞬間光の露光で静止した写真とシャッターが開いている間に環境光で露光され、
 ぶれた写真の2重写真状態になります。
【ハイスピードシンクロ】
 前述のようにシンクロ速度の制限があるため、1/180を超えるとストロボ撮影は出来ないのですが、
 AF540FGZ、AF360FGZという外付けストロボを使用すると、シンクロ速度を超えた撮影が可能になります。
 原理は、スリット状のシャッターが動いている間、一定光量で発光し続けるという事です。
 これはもの凄いパワーが必要ですので、内蔵ストロボでは実現出来ないのです。
 しかし、これにも制限があります。
 それはガイドナンバーが下がるということです。
 ストロボはコンデンサーへ高電圧を蓄えて、一気に放出することで発光させています。
 本来は瞬間光なのを一定時間継続して発光させているため、明るさが幕速分に分散され、
 ガイドナンバーが下がります。
 それでも昼の人物逆光撮影などに威力を発揮します。
 後ろをぼかした撮影をしたくても F2.8 1/1000 とかの値になっていると、内蔵ストロボでは撮影できません。
 内蔵ストロボが使える 1/180までシャッター速度を落とすと、F6.7まで絞られてしまいボケが減少してしまいます。
 この様なときにハイスピードシンクロが威力を発揮するのです。
 AF540FGZのマニュアルによると 1/1000時のガイドナンバーは 14ですから、
 F2.8 1/1000 の時、5mまで調光できることになります。
 お子さんの逆光撮影やポートレート撮影、空を背景にした花の撮影等
 ハイスピードシンクロが活躍する場面は結構あります。

フードと保護フィルター

ウエポン化したレンズはゴーストやフレアーに強いレンズへ変身します。
実例をどうぞ。
フード無しで撮影 (フレアーが盛大に出ました)
20090704-2.JPG
フード有りのウエポン化状態 (クリアーな描写になりました)
20090704-1.JPG
保護フィルターを装着して撮影 (ゴーストが出ました)
20090704-4.jpg
保護フィルターを外して撮影 (ゴーストが消えました)
20090704-3.jpg
この様にウエポン化するメリットは描写に直結します。
保護フィルターはレンズにとって余計な光学系なので、装着しない方が良いのです。
さあ貴方も保護フィルターを外して、深いフードでの運用に切り替えましょう。

ウエポン化

ウエポン化とは、レンズへ深いフードを付けて性能の底上げを図る事です。
性能の底上げポイントは以下の通り。
 ・フードを深くする事で逆光撮影でゴースト・フレアーを抑制できる
 ・前玉へ触れる確率が大幅に減るため、クリーニングがシュポシュポだけで済んでしまう。
 ・前玉へ何かへぶつける危険が減る
 ・上記2点の特性により保護フィルターを外して運用できる
 ・保護フィルターが無い為、描写が良くなる
 ・フード側を下にして直置き出来るため、レンズ交換が素早くできる
いかがでしょう。 良い事だらけです。
20090703-1.jpg
詳しいレポートはこちらをどうぞ
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=9347276/