構図の心理的効果を書いておきます。
動きのパターン
左から右 → 最も自然な動き
右から左 → 意思を持った動き
左下から右上 → ここちよさ
左上から右下 → 不安感
右下から左上 → 意思の強さ
右上から左下 → スピード感
奥から手前へ → 強い意志
時計回りの円形 → 喜び
上から下へジグザグ → 動きのあるリズム
振り子 → 単調なリズム
中心から放射状 → 散漫なリズム
形のパターン
正方形 → 堅苦しさ
三角形 → 安定感
円形 → 連続的な運動・興味の連続
S字型 → 優美さ・動作の美しさ
L字型 → 整然さ
Z字型 → 極端な変化
十字型 → より強い関心
知ってると役に立つ事
青空の撮り方
焦点距離と撮影距離
当たり前ですが、焦点距離・撮影距離・撮れるサイズには計算式があります。
この式を知っていると、イベント時にどのレンズを用意すればよいか事前に知ることが出来ます。
例えば・・・
・子供の発表会や学芸会、ステージ撮影などの撮影距離が決まっているシーン
・ポートレート撮影等で使いたいレンズがあり、バストアップだとどのぐらい距離をとればよいのか
等々・・・。
では、式を書きます。
全て一つの式からの変形です。
※この式で算出できるのは無限遠時の倫理値です。
近距離になるほどレンズ毎に誤差が出ますので、目安として下さい。
【A.どの焦点距離を用意すればよいか】
※撮影距離が決まっていて縦位置全身が撮りたいなど
(1): 焦点距離(mm) = 24mm ÷ 撮りたい幅(m) × 撮影距離(m)
(2): 焦点距離(mm) = 16mm ÷ 撮りたい高さ(m) × 撮影距離(m)
【B.どれぐらいの範囲が撮れるか】
※撮影距離と使うレンズが決まっている場合
(3): 写る幅(m) = 24mm ÷ 焦点距離(mm) × 撮影距離(m)
(4): 写る高さ(m) = 16mm ÷ 焦点距離(mm) × 撮影距離(m)
【C.単焦点レンズで撮影する時、どのぐらい距離をとればよいか】
(5): 撮影距離(m)= 焦点距離(mm) × 撮りたい幅(m) ÷ 24mm
(6): 撮影距離(m)= 焦点距離(mm) × 撮りたい高さ(m) ÷ 16mm
※上記式は横位置の場合です。
縦位置の場合は “幅” と “高さ” を入れ替えて下さい。
また 24mmと16mmは APS-Cセンサーサイズで計算しやすいように丸めてあります。
厳密にするなら K20Dは 23.4mm・15.6mm、他のペンタの機種は 23.5mm・15.7mmへ置き換えて下さい。
[シーン1]
ステージまでの距離が 10mで、身長150cmの子供を縦位置で画面いっぱいに撮影したい。
上記式の(1)を使います。
24mm ÷ 1.5m × 10m = 160mm
ですので、上下に空間を空けることも考えて 135mm程度を用意すれば良い。
[シーン2]
FA77mmで室内ポートレートを撮りたいが、後ろへ退けず被写体と最大でも 4mしか距離がとれない。
縦位置でどれぐらいの範囲が写せるのだろう。
上記式の(3)を使います。
24mm ÷ 77mm × 4m = 約1.2m
ですので、上半身のバストアップが限界
こんな感じで事前に用意するレンズを決めることが出来ます。
参考になりましたか? (^^