SILKYPIXで行うノイズリダクションの実例です。
K20Dで ISO1600へ設定し、道ばたの適当な黄色い花を撮影しました。
撮影した写真はこれです。
K20Dの撮って出しJPEG画像がこちらです。(仕上げ設定のNRはOFFで等倍表示しています)
ISO1600なりにノイズが発生していますね。
SILKYPIXでノイズリダクションをかけるにはプリセットで用意されているパラメータを適用するか、自分で設定する事になります。
まずは “高感度ノイズ除去優先” を適用してみます。
ある程度は除去できますが、暗部や中間調にノイズが浮いています。
“高感度ノイズ除去優先”がどのメーカー・どの機種・ISO設定を基準にしてパラメータを決めたのか全く不明です。
ですので、プリセットのパラメータは参考程度にしかならないという事になります。
慣れると画像を見ながらノイズの状況と照らし合わせ、どのパラメータを動かせばよいか分かるようになってきます。
1から自分の考え通りにパラメータを決められるようにもなりますので、沢山触って慣れましょう。
今回は分かり易いように、プリセットのパラメータから追い込んでみます。
まずはプリセットのパラメータの設定値を見てみます。
輪郭強調を下げてノイズの強調を抑え、偽色抑制を 50まで増やしていますね。
ノイズ整列やノイズ除去があまり大きく動かされていないので、ISO800程度がターゲットなのかな?
プリセットを元にパラメータを動かしていきます。
偽色抑制を大きめにし、ノイズ除去も数値を増やしました。
この状態でもまだ中間調のノイズがとれないため、ノイズ整列の値を増やします。
このパラメータを増やすと甘くなって行くのですが、まずはノイズ除去を優先します。
その後にシャープパラメータで調整し、ノイズが現れてくる直前までシャープ関連
パラメータを微調整します。
甘くなりすぎるようでしたらノイズキャンセラでどこまでノイズを許容するか探ります。
今回はここのパラメータの追い込みはしていません。
上記パラメータで現像したものと他を比べてみましょう。
マルチスクリーンは
左上:私が SILKYPIXでデフォルトに設定しているパラメータで現像
右上:SILKYPIXの高感度ノイズ除去優先で現像したもの
左下:「シャープ/ノイズリダクション」を手動で調整したもの
右下:SILKYPIXの高感度ノイズ除去優先で現像したものを Neat Imageで更にNR処理したもの
最後にフォトストックサイトへ登録可能なレベルの描写にするため、適切なサイズまでリサイズします。
今回は 600万画素レベルへリサイズしました。(3000×2000)
クリックして大きな画像をご覧下さい。
いかがでしょうか。
SILKYPIXのパラメータを理解しNR処理すれば高ISOも実用になる事が分かると思います。
もっと追い込めばもっと良くなる感触はあるのですが、面倒で切り上げてしまいました (^^